全米売上第二位クローガー(Kroger)直近4年間の荒利率 経費率 経常利益率
1月末は決算期に迎え、Kroger去年の全米売上高は9兆円に達成できたが、今年はどうなんだろう?
世界リテーラー王者のウォルマートは米国売上32兆円になり、同じく1月末決算期に迎える、非常に興味津津。
前回自分がWalmart直近四年間の経常利益率はほぼ6%維持しつつ、荒利を下げながら経費も同時に下げているいることを既にお分かりになるでしょう。
今回は、クローガーの直近四年間の経常利益数値を整理して公開します。こういった数値はGoogleファイナンスから入手可能
荒利と経費を下げ、経常利益の維持が特に特徴ではなく、全米のほかの小売業も同じような動きをしている、これも今後発表します。
つい昨日、Krogerが4500億のUS現地小売業(Harris Teeter)の買収を月末完了させる記事があり、アメリカのノース・カロリナのドミナントエリアの形成に加速になること、Walmartとの競争は一層激しくなる見込み
この買収により、全米第二位の小売業はますます形になってくるかな?
次の第三位のTargetの攻勢も激しくなるでしょ。
次回は、Targetの経常利益率の発表になります。
グリー、10~12月営業益18%減 7~9月比 衰退の五段階
アメリカ経済学者のジム・C・コリンズの著作
ビジョナリー・カンパニー(全4部作)があり、第三作の「衰退の五段階」を使い、グリーの状態を考えると、非常に分かりやすい
衰退の五段階
第一段階:成功から生まれる傲慢
第二段階:規律なき拡大路線
第三段階:リスクと問題の否認
第四段階:一発逆転策の追求
第五段階:屈服と凡庸な企業への転落か消滅
グリーはどの段階にあるのか、自分がグリーの社員ではないので、社内対策は詳しく分かりませんが、ニュースから見えるのは
1、4〜6月 営業益50%減の50億
2、7〜9月 営業益70%減の24億
3、11月、管理部門中心として早期退職応募の200人(言い方変えば、リストラ)
4、12月、米国M&A戦略に乗り出す(スマホ事業に力つくためとの見方)
5、10〜12月、営業益18%減
グリーはガラケーの風雲児と呼ばれ、非常に日本では大きな成功を収めましたが、この成功から傲慢を生まれてないのか?
第一段階、第二段階の、ちょっとした成功した企業が殆ど自分が置かれている状況に気づかない、つまり自分が何でもやれるんだというスタンスで世の中の流れを見ること
第三段階は分水嶺であり、大体創業者がまだ会社の経営をやる限り、リスクと問題に気づくのですが、創業者でない場合、つまり、第二世代、あるいは第三世代の経営者だったら、企業の安定性を求め、今収益出せる分野しか関心しないトレンド
第四段階の一発逆転の典型的な手段としては
1、外部からCEOを求める
2、M&A
3、リストラ
パナソニックはまさに大幅な事業のリストラと人員のリストラをやったこと
グリーもリストラとM&Aを踏み、まだ効果が見えないだが、今からの半年間は勝負期間だと思います。
厳し目で見ると、グリーは一発逆転の段階に進み、ひょっとしたら、世の中の企業から消えてしまうかもしれません。企業経営は常に厳しい現実を見ることが必要